yoko nagai デビュー記念 ロングインタビュー

A girl is born

 

      000年、yokoはカナダのバンクーバーにいた。カフェにいると、今まで聴いたことのない音楽が流れてきて、彼女を捕らえて離さなかった。気になる音楽を知りたくて、その場で店員に、アーティスト名やレコード名を聞いた。教えてもらったのは、「サンジェルマン」「ジハーン&カミーン」「フィラ・ブラジリア」「シケイン」といったエレクトロニカという音楽。アンニュイな雰囲気にぐっと引き込まれ、「こういう音を自分の楽曲に入れたい!」という夢が浮かんだ。


叶えたい夢は、さらに頭の中に膨らむ。気になるアーティストたちは、みんなヨーロッパで活動している…。そこでは、どんな風に音楽を作っているんだろう…。


夢がついに現実になったのは、2007年9月。音楽留学のためにイギリス・ブライトンへ渡った。

 

 yokoは、7歳で作詞・作曲を始めて以来、ピアノ弾き語りでの楽曲制作と演奏を行なってきた。曲作りは、まずピアノを弾きながらメロディーを歌い、次に歌詞を乗せていく。しかし、その方法に少しマンネリを感じていて、脱却したいとも思っていた。

 

 そんな頃、ブライトンでジェズ・アシャースト*1と出会い、エレクトロニカの作曲法を知った。最初にドラムのビートを決めて、次にそこにキーボードを入れ、そしてメロディーを乗せていくという方法。誰一人知らない異国で、今までの音楽とは真逆の作り方は、孤独な作業でもあったが、ただ作りたいという気持ちだけに支えられてやってきた。girlに収録されている、honey, lose control, cool passion, another dayの4曲に感じる、切なさと力強さは、その時のyokoの心情が映るように響く。

 

 そして、2008年5月、それまで書きためていた曲とあわせて、11曲が入ったデモテープが完成した。girlの原石が生まれた時だった。




*1 : ロックバンドFarrahのギター&ヴォーカル。ソングライターとしても数々のヒットを生む。日本でも木村カエラやYUKIに楽曲を提供している。

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