yoko nagai デビュー記念 ロングインタビュー
A girl is born
シンガーソングライター、yoko nagaiのデビューアルバム「girl」が届いた。どんな出会いを果たし、どんな想いを経て、12の楽曲は完成したのだろうか。デビューの2010年6月30日をひかえたyokoに会うことができた。彼女は、2年間の製作期間を戦い抜いた戦士のようだった。穏やかで、堂々としていて。(Interview & Text by Yukika Koma)
の子ってね、必ず誰かの子であり、誰かの姉や妹、妻やガールフレンドであり、誰かの友達。そんな“彼女”が生活している時の、いろんな面を表現したかったの。誰もが一度は感じたことのある気持ちを、歌いたかった」と、yokoは“girl”と名づけたアルバムのコンセプトを語った。
yokoの歌詞は、実際に経験した気持ちや、出来事が元になっている。例えば、アルバムの最後に収録されている、「愛のままに」という曲は、社会学者エーリッヒ・フロムの「愛するということ」という本に触発されて作った曲。「愛はそこにあるもの」という考え方に、大きな影響を受け、その強いメッセージを歌に乗せて、届けてみたかった。「cool passion」の<飛び散る火の粉よけて あなたを胸で守るの>という歌詞は、実際に夢で見た景色そのもの。自分が住んでいた村に噴火があって、愛する人を抱いて逃げている夢だった。「夢には、何かのメッセージが込められている。それを考えることもまたおもしろいの」。
常に、リアルさを追求している。それは、あるアーティストの歌詞の中に、自分が悩んでいたことの答えを見つけたりして、音楽で助けられた経験を持つから。今度は自分が女性たちの力になれるようなアルバムを作りたかった。そんな想いに溢れた一枚からは、夏の夜のじわりとした体温を感じる。
「女
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